「ASシリーズ」マウス
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「ASシリーズ」マウス

単純明快、それが良い。

『いままでになかったモノ』とは、いままでしていなかったことをすれば良い。気づいてしまえば単純「それで良いんじゃない。」新しいことはしていないが、それって新鮮!が見事にハマったマウスです。

client : バッファロー

お客様からの依頼や相談

「会社が合併し、新会社が設立される第一弾商品グループとして、今まで見たことのないマウスを自由にデザインお願いします。」
スタンダード形状から握り寿司を模した面白マウスまで世の中には常に1000種類くらいは、流通しているらしい。販売されたモノを含むと・・・その中で、完全なオリジナルをどう生み出すか?

ワイエスデザインからのご提案

『なりきれないなら、だからこそ』
自由とは言っても、制約は必ずあります。大きくは、①機能:3ボタン+ホイール ②売価:¥1980~¥2500 ③基本構成:上下2パーツハウジング構成 ④スタンダードイメージの範囲・・・『いままでにある』条件です。これを『いままでになかったモノ』に仕上げていくには、アプローチを変える必要があります。
スタンダードマウスのイメージというと、往々にして「かっこいい形」+「持ちやすさ」というのを目指すのが、暗黙のルールな気がします。車やバイクからヒントを得た造形処理に、いかにもなエルゴノミクス形状をふんだんに使い最新感を出す。確かにこれは、1万円近くするモノやゲーミング系において、王道アプローチですが、今回は『今までにある条件』です。そういったモノになりきり、更に上を行くのは無理。かと言って、廃価版なんて論外ですので、『なりきれないなら、だからこそ』に切り替えです。

テーマは『かるーく感じるマウス』
この機能クラスのマウスは、普通切手2.5枚くらいの基盤が収まっているだけで、本体重量は非常に軽いです。中身はほぼ空洞になります。市場には見た目からくる重さ感と実際の重さは差があるモノがズラリです。人は経験から「この物体はこのくらいの重さだろうから、このくらいの力加減だ。」とほぼ無意識で調整します。ですので、水の入ったバケツと空のバケツを何気に持てます。今回は外観イメージと本体重量の差を無くす『かるーく感じるマウス』がテーマです。

軽さ感へのアプローチ
軽く違和感なく触れるモノとして、例えばカップケーキ・マカロンのようなお菓子からヒントを得たアイデアなども検討しましたが、どうしても塊り感・空洞感から抜け出せず。悪くはないんだが、今一歩スパッと来ません。納期は迫ってきます。そんな中、何気に束ねた電源コードを触ったところ「なんかいい感じです。」マウスにおいて、手の平を乗せる後方部はホールドやレストから必要要素のはずが、なくてもいけるんじゃない? 大急ぎでラフモデル作成 →「おお!いける!」→ついでにホイールも浮かせてしまおう!→スケッチ化→プレゼンテーション! クライアントは、もちろん大喜びでした。

 

 

マウスだけでは勿体ないと、「AS」シリーズとして「マウスパッド」「webカメラ」「USBリーダー」「USBハブ」展開とパッケージデザインも任せて頂きました。各10色展開ですので、店頭什器1面に自分が携わった商品が陳列される稀な機会も頂きました。
また、メーカーカタログの表紙も飾らせて頂いたり、クライアントでは初のグッドデザインに選定されることにもなり、非常に充実した仕事に膨みました。

Designed by  S.Tsuruta



YS DESIGN inc

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