医家向け血圧計
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医家向け血圧計

医療現場で使える。

医療現場を調査し、細やかな気配りを随所に注ぎ込んだ結果、グローバル展開可能な商品が生まれました。

client : オムロンヘルスケア

お客様からの依頼や相談

「看護師が入院患者に使用し、耐久性とポータブル性のある血圧計が必要です。」
メインターゲットは中国の大病院になります。そこでは、1日に朝夜ひとりで100人くらいの患者の血圧値を測ることもあります。血圧計はナースセンターから病室、病室から病室へ運んで測っての繰り返しになります。その為、多人数を効率よく計測する考慮と安全に持ち運びができる機能を持った血圧計が現場で必要とされております。

ワイエスデザインからのご提案

『どこまで守るか?』
『耐久性がない=落として壊れる』という現場の声があり、それを解決するにあたり、『なぜ落とすの?』が最初の疑問です。使用場所はベッドサイドテーブルの空いたスペースに置いたり、不安定なベッドマットの上でも使用と聞くと、落ちない工夫するより落ちても壊れないようにするのが正攻法です。ここで問題です。『どこまで守るか?』です。Gショックのように360度ガードが必要なのか?どのくらいの衝撃を想定するか? すべての関係者が集まり、対策会議です。そもそも今回作ろうとしている機器は、落とすだけで壊れるのかを検証する為、開発サイドで今回想定してる機器サイズ・重量の近しい機器で耐久試験をしていただきました。結果は「外観に傷は付くが動作性能は保たれます。」でしたので、今回の耐久性の目的は性能維持の為より、外観を傷から守り、見た目の精度感を失わないようにガードをすることが主目的としております。目的が明確になりましたので、一番多いであろう角部をぶつけた衝撃に対応する為、ハウジングの合わせ目に沿ってガードラバーを配しました。

『ハンドル部を5度傾けること』
それに加え、もうひと工夫『ハンドル部を5度傾けること』を提案させて頂いております。狙いは落として表示面が下になった場合、ハンドルと本体下部が地面に着くことにより、表示面と床にスペースが生まれ、表示部に傷が付くことを回避するのが目的です。ハウジングに付いてしまった傷と違い、表示面の透明部パネルに傷が入ると視認性が落ち、一気に使いづらくなります。金型は変形パートになるのですが、この効果は他社が同様商品にて参入したとしても、差別化と優位性は保持し続けることが十分可能と評価され採用になっております。

細かな気遣いを過度にならない程度に随所に盛り込んだ非常に良い商品に仕上げることが出来ました。しばらくして、担当の方から、「すごいことになってます。中国企画台数の1000%・日本1600%・欧米への拡大受注の増加で量産が追い付かないです。ここまでグローバル展開する予定は、全くなかったのに・・・・。」という嬉しい連絡が入りました。各関係部署の方が頑張っていただいたのは言うまでもありませんが、売上におおいに貢献できたのは嬉しい話であります。さらにですが、2013年IF賞を頂きました。

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