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スリムに詰めて、スマートに持ち運ぶ

働く女性のスリムなバックに滑りこむように入る形状、トレンドを分析しきって生み出したカラープランは、広くマーケットで受け入れられ、開発メーカーは大幅に売上をアップさせました。

client : 株式会社キューブ・エッグ

お客様からの依頼や相談

商品コンセプトが明確ではない依頼が案外多い。
「他の弁当箱とは差別化できるデザインが欲しいんだよね」 フットワークの軽いパワフルな社長からの依頼です。とくに商品コンセプトは決まっていません。コストもかけられそうにありません。 さて、弁当箱をどう料理しようか?

ワイエスデザインからのご提案

新鮮な切り口を探してみる。
まず決めたのはピクニックに行くのはあきらめようという事。会社や学校に持っていく弁当箱にしよう。かばんに入りやすいのがいいよね。そして、極限まで薄い弁当箱を作ろう。

薄くしても、ご飯やおかずを詰められるか?
薄さが違うラフモデルを何個も作り食材を詰めてみました。かなり薄くても案外詰めやすいね、どうしてだろう。幅は無いけど深さがあるからかも・・・。薄くしていく方向性は間違いなさそうですが、不安は残ります。一見するだけでは「こんな間口の狭い弁当箱、詰めにくい!だいたい惣菜をレイアウトしにくい!」そんな否定的な意見が想像されます。

朝はスピード勝負です。
「玉子焼きの横には緑色の野菜を入れて、プチトマトはどの辺りに入れると見栄えがしておいしそうかな♪」と楽しみながら詰めていく。これはこれで共感できます。でも今回は、会社や学校に持っていくのです。朝はあわただしいのです。ラフモデルで検証したときに、どうして案外詰め易いと感じたのか。思い返してみると、だって端から順番に詰めていくしかないから、迷いようがなかったから。だったら、お弁当用の一口サイズの冷凍食品のサイズを調べて、端から詰め易い寸法をミリ単位で試行錯誤しながら割り出しました。

そして、このエッジの立ったかたちは実はハイジがいつもおじいさんから手渡されていたチーズやハムのかたち。大きな塊から縦にスパッと切って、はいっとそのまま渡されたカタチなのです。あれは本当においしそうでした。

 

 

発売してすぐに昼のバラエティー番組でも取り上げてもらい、幅広い販路で売れる商品になりました。その後、香港のセレクトショップで、このスリムな弁当箱を見つけたときは感動しました。だってこの弁当箱だけ弁当箱売り場では無いところで売っていたのです。それは、薄くてスタイリッシュなビジネスバッグ売り場で、そのバッグに寄り添うように売られていたのです。

このプロジェクト始めた頃、株式会社キューブ・エッグ様は、まだほとんど一般消費者向けの商品を市場に送り出していませんでした。ただ佐々木社長の消費者へ向けてメッセージを発信したいという熱意は、ただならぬものがあり、なんとかその気持ちに応えなければと、プレゼン前夜まで悩みに悩んだプロジェクトでした。

見事にクリエイティブな企業に成長された株式会社キューブ・エッグ様は、その後、ニューヨークの展示会でこの商品をを発表されました。ワイエスデザインのスタッフにとっても、我がことのようにうれしい出来事でした。



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